大人は楽しい

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坊主めくり in 3010年

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 ねえ。坊主めくりってとっても素敵な競技だと思わない?

 坊主めくりを考えついた人は天才だとあたしは思う。
 発想がすごい。だって、百人一首に描かれているのは、天皇とか内親王とか大臣とか高僧とか歌人とかなのに、そんな肩書きも歌の内容もぜーんぶ無視して、見た目だけで「お侍さん」と「お姫さま」と「坊主」に分けちゃうのよ。
 そんな考え方、ふつうの人にできる?


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 バラク・オバマを見ても「第44代アメリカ合衆国大統領」とは思わないのよ。
 あの人はただの「黒い人」

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 この人は、民主党の党首でも内閣総理大臣でもない。
 菅直人は「おでこにほくろ」
 村野武範とか昔の千昌夫とかと同じくくり。



 とっても素敵なものの見方だと思わない?
 肩書きなんてなーんにも関係ない。
 お金持ちだって怖くないわ。
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 孫正義は「丸ハゲ」
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ビル・ゲイツは「丸メガネ」

 それって人間の原点に立ち返った考え方よね。



 百人一首に出てくるえらい歌人も、まさか千年後に
「坊主か / 坊主じゃないか」だけで価値をつけられているとは思わなかったでしょうね。

 歌を詠んだときは

「超いい歌できた! おれって天才!?」

とか思ってたのに、千年経ってみれば

「うーわ。坊主だ。さいあくー」

とか言われちゃうのよ。

 かわいそうだけど、ちょっぴりおかしいよね。




 今はえらそうな小説を書いてる現代の作家も、千年後には坊主めくりの対象にされてるかもしれないわね。

 千年後の人たちが、本の表紙をめくって著者紹介のページを見て
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「浅田次郎! ハゲだー」
とか
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「やったー川上未映子。お姫さまだ!」
とか
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「村上龍かよー。小汚い顔してるけど坊主じゃないだけマシか」
とか言ってるの。
 想像したらちょっとおもしろいわね。


 そんで千年後の世界でも
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瀬戸内寂聴が出たら、ハゲだけどハゲじゃないみたいな扱いされるでしょうね。
蝉丸みたいに。
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by uso8000000 | 2010-12-30 20:15 | ネタ

幕の内カップ2011 その1

     幕の内カップでます!

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(※写真は松花堂弁当)


 幕の内カップが前回開催されたのは2005年。
 ぼくがネット大喜利をはじめたのが2004年で、2005年はいちばんハマっていた頃です。大喜利サイトを立ち上げたのも、このブログをはじめたのも2005年のことです。

 小さい大喜利サイトや梅ぼしさんのとこなんかでそこそこの成績を残していたぼくは、
「幕の内カップ? よっしゃ、優勝してやっか」と甘っちょろいことを考えてチームを作って出場。
 そして並みいる強豪たちにこてんぱんに打ちのめされました。
 その悔しさが原動力となってさらに大喜利にどっぶり浸かることになったわけです。
 ちなみに、ぼくが主催したトリオ・デ・ブログという大会は、モロに幕の内カップをパクって参考にしています。

 そんな幕の内カップが6年ぶりに開催されると聞いて、しばらく大喜利から遠ざかっていたぼくも居ても立ってもいられなくなりました。
 しかも主催は梅ぼしさん!
 梅ぼしさんのお題とは相性いいはず! なぜなら6年ぐらい前に梅ぼしさんの企画『大相撲爆笑場所』で第3期の十両優勝をしているから(微妙な成績)!




 誰か一緒に出てよとふれてまわった結果、
小指をつないでというチームから出ることになりました。
 大いなるひとつの意思によって集ったわけではなく、偶然集まったメンバーなんですが、期せずしてぼくの大好きな文章を書く人たちが集まりました。

 イカれたしたメンバーを紹介するぜ!



 大将 お米
ブログ:小指をつないで

 お米さんの文章、すごく好きです。
 感情の赴くままに書き連ねたような文章は、なかなか狙って書けるものではありません。
 ぼくもこういう文章が書けるようになりたい。
 そんな思いから、ぼくはときどきブログに"サクラコ"という架空の人を登場させるのですが(コレとかコレとか)、このサクラコのイメージは、実はお米さんです。


 副将 たか
ブログ:今夜は金玉について語ろうか

 今さら紹介するまでもないほどの人気者、たかさんです。
 大喜利をやっている人にはおもしろいブログをもっている人が多いのですが、その中でもたかさんの「金玉語り」は群を抜いています。
 大げさな表現ではなく、ぼくはこのブログを読むためなら金を払ってもいいと思います。
 1記事100円なら喜んで払うよ! ほんとに。


 中将 真心
ブログ:ここ

 最近は大喜利をするときは“スーパー真心”名義が多かったのですが、初心にかえるべく“真心”での参戦です。
 さらに初心にかえるべく、ぼくが大喜利デビューしたS-Cuteの『ボケましょう』コーナーで最近大喜利リハビリをしています。
 出身サイト対抗大喜利フェスを見ても、S-Cute出身者はほかにいないようです。
 エロサイト内の大喜利コーナーですが、意外といいサイトです。1日ごとに更新されて毎日ボケられるし、投票もしやすいし。
 投稿されているボケの3割が下ネタ、3割が芸能ネタ(それも海老蔵とかマツコ・デラックスとか)、3割が小学生レベルのネタなのが欠点ですが。


 次鋒 えこな
ブログ:土砂降りの雨の中で僕ら

 ごめんなさい。よく知りません。


 先鋒 いわし
ブログ:いわし14号 Σ゜lllllE

 年齢も近く、書いていることにも共感できることが多いので、ぼくが勝手に親近感を抱いているいわしさん。会ったことはありませんが、十年来の友人のような気さえしています。
 死ぬ前に一度はいわしさんと酒を呑みたいものです。もしくは甲子園に行きましょう。



 そんな愉快なメンバーで挑む、幕の内カップ。
 “小指をつないで”というチーム名のとおり、フォークダンスで小指しか触れ合わないぐらいの微妙な距離感を保ちつつ(特にえこなとは)、楽しくやっていきたいものです。
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by uso8000000 | 2010-12-28 17:29 | ごりとな・幕の内

さよならMー1グランプリ

テレビ番組の感想を書くのは恥ずかしいと言いつつ、毎年書いてるMー1グランプリの感想。
今年も。

感想
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by uso8000000 | 2010-12-27 19:06 |

暮れの読書感想文

 最近読んで、おもしろかった本。



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中崎タツヤ 『もたない男』

中崎タツヤのもたないエッセイ。
以前に忍者ムラサキさんも書いていましたが、とにかく物をもたない人です。
自分では「日本で五本の指に入るほど仕事場に物がない漫画家」を名乗っていますが、そんなことはない。ダントツで1位。
なにしろ、仕事場にあるものは
筆記用具、トイレットペーパー、トイレ洗剤、歯ブラシと歯磨きチューブ、コップと頭痛薬、掃除用スポンジにゴム手袋、雑巾、枕、携帯用ウォシュレット、レジ袋(ゴミ箱代わり)、寝袋、サンダル。
これだけなのだそうだ。
この部屋で漫画を描いているのである。
これでもまだ、常に「まだ捨てられるものはないか」と考えているのだとか。
素手でトイレを洗うようにしたらゴム手袋も捨てられるけど、素手で掃除をするのはやはり抵抗がある、とかそんなことで葛藤している。
この人にとって、素手でトイレ掃除をするのと、家にゴム手袋を置いとくのは同じくらいつらいことなのだ。

家の中だけではない。
車を持っていたときは、ヘッドレスト(座席の上にある、頭をもたれさせるとこ)を捨てて、車検が通らなくなった。
バイクを持っていたときは、泥よけが邪魔に思えてきたので捨てた。泥よけがないので雨の日は服が泥だらけになるが、余計な物がついているぐらいなら泥だらけになるほうを選ぶ。

本は、読んだページから破って捨てていく。
読みすすむにつれて本がどんどん薄くなってゆく。
ボールペンも、インクが減ってきたらペン本体を削って短くしてゆく。

完全にビョーキである。すごい。
ぼくは物を捨てられない人間なので、ちょっとうらやましい。


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カラスヤサトシ 『カラスヤサトシ 1〜5』

うまく説明できないんだけど、そこはかとなくおもしろい。
おかしな人のエッセイ漫画。特に初期は、完全に頭がおかしい人。
人形を修行させたり、誰も見ていないところで一人芝居をして現実との境がわからなくなったり。
わからないんだけど、なんとなくわかる気がする。子どもの頃の考え方がこんな感じだった。
中崎タツヤとかカラスヤサトシとか、変な人のエッセイを読むと、脳みそが揉みほぐされるような感じがしてスッキリする。


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地獄のミサワ 『カッコカワイイ宣言! 1』

ナンセンスバカ漫画。
長尾謙一郎『おしゃれ手帖』の初期に似ている(あの漫画は初期と中期と後期でまったく別の漫画になる)。
余計な説明、ツッコミを省いているのがいい。
吉田戦車にしても、うすた京介にしても、ツッコミをしだすとつまらなくなる。


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白輪剛史 『パンダの飼い方』

雑学本かと思ったら、がっつり珍獣・猛獣の飼い方を説明した本。
著者は動物のブローカー。
こういう本は他にちょっとないのでおもしろい。
クジラ以外なら何でも飼える(そして実際に取り扱っている業者がいる)というのがすごい。(クジラは陸にあげると自重でつぶれてしまうのだそうだ)。
しかし、広い場所が必要で、餌代も高くて、肉食獣なら他の動物を殺さなくちゃならなくて、鳴き声や強烈な臭いや世話に悩まされるような生き物を飼うなんて、物好きな人もいるもんだ。


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高野秀行 『異国トーキョー漂流記』

“日本に来た外国人”についてのルポ。海外旅行記は数あれど、在日外国人について書かれたものはそう多くない。
旅行記よりもこっちのほうがおもしろい。
盲人は目が見える人よりも日本語学習をしやすいとか、ヨーロッパ人は日本に「インド的な神秘」を求めてやってくるとか、大量のペルー人が同一の日系名を名乗って日本にやってくるとか、イラク人が故郷を捨てなければならない悲しみとか。おもしろい。
体験もおもしろいが、文章にユーモアがあるのでぐいぐい読める。


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岩明均 『七夕の国 (上・下)』

伏線がすごいという前評判を聞いたので期待していたのだが、ちょっと期待はずれ。
たしかに綿密に考えられているんだけど、『寄生獣』のようなスピード感やヤマ場や主人公の葛藤がなかった。
筋は無駄がなくて完成しているので、漫画より小説に向いているのかもしれない。


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宮部みゆき 『楽園 (上・下)』

『模倣犯』の続編というか後日談というかアナザーストーリーというか。
前半ははっきりいって退屈。中盤からは新たな事実がどんどん浮かび上がってきて、引き込まれた。『模倣犯』のときもこんな感覚だった。
が、ラストは腑に落ちない。悪い奴の罪があいまいになったままだからなあ。
構成は実によくできている。宮部みゆきは『模倣犯』のような小説はもう二度と書けないんだろうなあと思わされた。


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内田樹 『疲れすぎて眠れぬ夜のために』

感想というより覚え書き。
・その場の感情に身を委ねて行動することは利己的ではない
・耐えることを続けていると、みずから不快な道を選ぶようになる
・アメリカは、どこよりも女性が虐げられてきた国
・リスクを取るものだけが決定権を与えられる(リスクをとる≠リスクを負う)
・礼儀作法というのは、自分に対して強制力を発揮できる人間の前で仮面をかぶることにより、自己の利益を最大化するための技術
・家庭内暴力を受けて育った女の子は「愛しているから殴るんだ」と自分に言い聞かせるようになる。結果、将来的に暴力を振るう人間を夫に選ぶ。


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内田樹 『街場のアメリカ論』

覚え書き。
・世界の連続殺人事件の80%はアメリカで起こっている。
・日本にとって最大の軍事的危機は、中国が攻めてくることでも、北朝鮮がミサイルを撃ってくることでもない。「有事の際に日米安保条約が機能しないこと」である。だが日本はそれをありえないものとして、最大の危機の際の対応を定めていない。
・アメリカは、日本が中国・韓国と対立することを望んでいる。
・スーパーマン、バットマン、スパイダーマンなど、アメコミのヒーローは自分が正義のために戦っているのに周囲には理解されない。それはまさしく国際社会におけるアメリカの姿と重なっている。
・アメリカの政治システムは、人間がまちがえることを前提に「今より悪くならないようにする」というシステムを用いている。
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by uso8000000 | 2010-12-23 20:53 | 本の周辺

電子書籍よりも

本を電子書籍で読みたいとは思わないけど、本の内容をデータで置いとけたらいいとは思う。

読み終わった本をなかなか捨てられない。
九割以上の本は二度と読み返すことはないわけだけど、手元に置いておきたい。
よほどつまんなかった本以外は家に置いとくので、どんどん溜まっていく。


だから紙の本に、本の内容が入ったMicroSDをつけてくれたらいいと思う。
そしたらデータだけ残して、本は捨てられる。
データを見ることはたぶんないだろうけど、場所をとらないし、「いつでも読める」と思うだけで安心である。


「使わないけど存在することに意味があるデータ」
けっこういいアイデアだと思うのだが、どうだろう。
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by uso8000000 | 2010-12-20 10:58 | 本の周辺

やわらかい体とだらしない頭と

 ぼくは体がやわらかい。
 他人に唯一自慢できるところといっていい。
 180度開脚できる。かかとでつむじを触れる。Y字バランスをできる(最近は年齢のせいかバランス感覚があやしくなっているが)。身長180cmくらいまでの人が相手ならかかと落としもできる(やったことないけど)。

 中学生のころから毎日寝る前には柔軟体操をしている。
 疲れていても酔っていても外泊先でも、必ずやる。


 もっとも、体がやわらかいからといって良いことなどひとつもない。

 何かの拍子にそんな話になって柔軟性を披露することがあるが、三十手前のおっさんが足を大開脚したって、「すげー!」よりも「きもーい!」というリアクションをちょうだいすることのほうが多い。ましてや「かっこいい!」なんて言われたことは一度もない(あたりまえだが)。

 体がやわらかいと怪我をしにくいと言われる。
 ほんとかどうかはわからない。
 幸いぼくは大きな怪我をしたことはないが、体がやわらかかったからというよりも、怪我をするような激しいスポーツや喧嘩やかかと落としをしないからだと思う。

 それより、姿勢が悪くなって困る。
 ぼくは姿勢が悪い。特に座る姿勢が。
 片膝を立てたり、首から下だけ右を向いて座ったり、足を机の上に投げ出して座ったり。
 落ち着きがないからなのだが、体がやわらかいので変な姿勢で座っても苦にならない。


 あと、こないだ仕事中にスーツを着たまま足を開いてしゃがんだら、後方からバリッという音がした。
 おそるおそる手をあててみると、ちょうどお尻のとこがぱっくりと破れていた。
 断じて太ったわけではない。体がやわらかすぎたのだ。

 誰が見ても「パンツ出てますよ!」というぐらい派手に破れたので、もう何をすることもできない。
 やってみたらわかると思うが、ズボンのお尻が破れて傷つかない人はこの世にいないと思う。
 飲み会の席で自分の親が死んだことを聞かされたとしてもこんなにテンション落ちないだろうというぐらいにひどく心をへし折られた。

 上司に事情を説明し、パンツ丸出しのお尻を見せ、その日は泣きべそをかきながら早退した。
 ぼくが早退したのはそのときだけである。
 早退扱いになったが、あれはどう考えても労災が適用されるべき事例だと思う。





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by uso8000000 | 2010-12-17 21:52 | 日記

薄バカGEROU

ついに出ました!
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水嶋ヒロ『KAGEROU』(ポプラ社)

いやー。楽しみにしていました。
もちろん買ってません。勝手に写真を撮っただけです。書店員でよかった!

あれこれとクソポプラ社の悪口を書いてきたぼくですが、ひょっとしたら水嶋ヒロはすごい作家なのかもしれない。『KAGEROU』は大傑作なのかもしれない。
そのときはクソポプラ社に深くお詫びしなければならないと思っていました。
クソポプラ社さん、水嶋ヒロに賞を与えたあの日からポプラ社の本を返品しまくってごめんなさい、と。



 さてさて。
「命とは何か?」「人間の価値とは何か?」という深遠なテーマに、ダイナミックな物語構成で鋭く切り込む。今日的な問題を取り込みながら、時にユーモアあふれる筆致でぐいぐいと読者を引き寄せていく。
という宣伝文句をつけられた『KAGEROU』。

 水嶋ヒロがユーモア? そうは見えないけどなあ。
 そう思っていました。ぼくも。
 ところが、これ非常にユーモア溢れる本です。

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まず、冗談としか思えないぐらい文字数が少ない。

 これで1ページです。
 数えてみましょう。38文字×14行。1ページ最大532文字。
 それが236ページ。仮にびっしり文字があったとしても計125,552文字
 児童文学かっ!!
 さすがは児童書のポプラ社。


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【参考】 伊坂幸太郎著『マリアビートル』(角川書店)
 45文字×20行。1ページ最大900文字。
 それが465ページ。418,500文字
 べつにぶあつい本じゃありませんよ。ごくごく普通の版型の単行本です。

『KAGEROU』は1,470円。『マリアビートル』は1,680円。
単純に文字単価計算しますと、『KAGEROU』は『マリアビートル』の約3倍のお値段

 いやー、すごいですね。
 伊坂幸太郎といえば、『このミステリがすごい』に9度もトップ20入りし、本屋大賞を受賞し、さらには直木賞を辞退した超人気作家。
 その伊坂幸太郎の本格エンタテインメントの3倍の価値があるわけです、水嶋ヒロの『KAGEROU』には。
 

 おっと。
 先ほどうっかり「児童文学か!」と言ってしまいましたが、ろくに調べもせずに軽率なことを言ってはいけませんね。調べてみましょう。

 小学生に大人気、柳原慧『レイトン教授とさまよえる城』(小学館)1,575円
 42文字×17行×316ページ = 225,624文字

 少年少女世界文学館シリーズ、ジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』(講談社)1,470円
 42文字×14行×301ページ = 176,988文字

 前言撤回。
125,552文字の『KAGEROU』は児童文学以下の内容量でした。



 いやいや。
 字数なんか問題じゃないですよね。
 大事なのは、内容。

『KAGEROU』は内容ももちろんユーモアたっぷりです。

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天国でたぶん喜んでるだろうなって意味。日本語って難しいよね……『ヘブンでたぶん』なんちゃって

はいここ重要なとこなのでもう一回書きます。
『ヘブンでたぶん』なんちゃって


うん、ユーモアあふれている。


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「ワタシ探ス」

「大丈夫。チョット待ってロ」

「ありましたネ〜ありましたゾ」


さすがは帰国子女の水嶋ヒロ大先生。
外国人が操る日本語にも造詣が深い。
40年前のギャグ漫画と同じくらいユーモラス。



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「まさかマッカーサー、でまかせで負かせ」

はいこれも重要なのでもう一回。

「まさかマッカーサー、でまかせで負かせ」

笑いが止まりません。ナイスユーモア。
水嶋大先生のユーモアはまだまだ続きます。次。


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野原の真ん中で天敵に出くわした小動物のようにポカンと口を開けてこちらを見ている女性

そうですね。天敵に出くわしてポカンと口を開けて見ている野性の小動物なんていませんよね。
もちろんこれも水嶋ヒロ大先生のユーモアです。
はい次。


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目の前にあるそれ自体が既にゴミと化したゴミ箱に向かい、丸めたティッシュを投げ捨てようとしたヤスオは手を止め、男にゆっくりと向き直った。

世紀の悪文?
いいえ、ちがいます。
こんなひどい文章、優秀なクソポプラ社の編集者が放っておくわけないじゃないですか。
もちろんこれはユーモアを狙ってわざと読みづらく書いた文章。


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 男は静かな低音を響かせながら、スパイダーマンのように片手片足で金網に摑まり、ヤスオの足首をゾッとするような強さで下へと引っ張る。
 ヤスオの腰骨あたりに食い込むフェンス枠がゴリゴリと軟骨を噛み砕く音を立てた。


 すばらしいですね。
 笑いをとりにいったものとしては、非常に完成度の高い文章です。
 絶望的に文章のセンスが無い人の文章を模倣して書いた文章。
 なかなか狙って書けるものではありません。天性の才能ですね。



クソポプラ社のみなさん、出来レースだとか言ってごめんなさい!
ポプラ社小説大賞が求めていたのはこういう作品だったんですね!
だとしたら、山田悠介先生に続く超新星の出現ですね。

ぼくがまちがってました。

ずっと勘違いしてました。
ポプラ社はまっとうで良心的な出版社だと。

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by uso8000000 | 2010-12-15 17:25 | 本の周辺

まだいける、もう無理だ

1位 「Beginner」94万枚/ AKB48
2位 「ヘビーローテーション」70万枚 / AKB48
3位 「Troublemaker」 69万枚 / 嵐
4位 「Monster」 69万枚 / 嵐
5位 「ポニーテールとシュシュ」65万枚 / AKB48
6位 「果てない空」64万枚 / 嵐
7位 「Lφve Rainbow」 61万枚 / 嵐
8位 「Dear Snow」 59万枚 / 嵐
9位 「To be free」51万枚 / 嵐
10位 「チャンスの順番」47万枚 / AKB48


今年のシングル売上トップ10だという。
まだ2010年は終わってないので細かい数字は変わるだろうが、おおむね結果はこんなもんだろう。

絶望的な数字である。
AKB48や嵐が悪いと言っているのではなく、
・売上枚数が少ない
・特典付きのCDしか売れない
・CDを買う層が限られている

ということが、である。

 10年前、2000年のランキング
1位 「TSUNAMI」288万枚 / サザンオールスターズ
2位 「桜坂」228万枚 / 福山雅治
3位 「Wait & See〜リスク〜」166万枚 / 宇多田ヒカル
4位 「Love, Day After Tomorrow」138万枚/ 倉木麻衣
5位 「SEASONS」 136万枚 / 浜崎あゆみ
6位 「らいおんハート」 128万枚 / SMAP
7位 「恋のダンスサイト」 122万枚 / モーニング娘。
8位 「今夜月の見える丘に」 112万枚 / B'z
9位 「ちょこっとLOVE」 112万枚 / プッチモニ
10位 「NEO UNIVERSE/finale」 110万枚 / L'Arc〜en〜Ciel


 この結果と比べてみればよくわかる。
 良いとか悪いとかではなく、もうCDは売れない。
 CDに付いているポートレートだったりコンサートへの応募券だったりAKB総選挙への選挙権だったりが売れているだけで、もうCDは売れない。
 これを、アーティストの努力だとかプロモーションだとかのせいにする人がいる。

 不都合に目をつぶる人を見ていると悲しい。



 ウォークマン、CDウォークマン、MDウォークマンでポータプル音楽プレイヤーの世界を牽引してきたSONYが、iPodに敗れたとき、会議を開いたそうだ。
「iPodに勝利し、再びSONYがこの業界のトップに立つにはどうしたらいいか」

 そのときに出た意見が、
「もっとクリアな音質を実現する」
「バッテリーの持ち時間を長くする」
「防水性を高める」
なんてものだったそうだ。

 彼らはまったくわかっていなかったのだ。
 MDウォークマンよりiPodを選んだ人は、音質やバッテリーの持ち時間や防水性なんてことを問題にしていないということを。

「iPodに負けているところ」を挙げなくてはならないのに、一生懸命「iPodに勝てるところ」をさがしていたのだ。



『情報7days』という番組で、ビートたけしが「こんな○○は嫌だ!」というネタを一生懸命披露している。
 それがぜんぜんおもしろくない。
 毎週毎週スベりつづけている。
 スタッフや出演者の乾いた笑い声がよけいにいたたまれない気持ちにさせる。
「ビートたけしは芸人としてもまだまだいけるぞ」と思っているのは、ビートたけし本人だけだ。
 あの姿は、つらくて観ていられない。
 全盛期のビートたけしを知っているだけに余計に。


 落ちてゆく者には、自分の姿が見えない。
 必要とされなくなったまま、まだまだやれると思い込む。
 その姿を見るのは、とても物悲しい。


 Mー1グランプリが今年で終了するそうだ。
 誰が決めたか知らないが、この決断には拍手を贈りたい。

 毎年楽しみにMー1を観ていたが、ここ数年は期待を裏切られることが続いていた。
 好きな大会なだけに、消去法でNON STYLEやパンクブーブーを優勝させる映像は観ていてつらかった。

 終了は寂しいが、みじめな晩年を目にせずにすんで少しほっとしている。
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by uso8000000 | 2010-12-13 11:31 | カルチュア

ランボー 怒りのフィンランド

SANATOさんの人を傷つけない笑いなんてこの世に存在しないよベッキー (たかさん)にコメントしようかと思ったけど、コメント欄に書くには長くなりすぎたのでここに書く。



今日の朝日新聞の読者投稿欄に載ってたこと。

投稿者は日本在住のフィンランド人。
酒が好きで居酒屋でよく飲むのだが、日本人がよく英語で話しかけてくる。
彼は日本語をそこそこしゃべれるから、日本人の下手な英語で話すよりも、日本語で会話をしたほうが意思疎通ができるのに。
つまり彼に話しかけてくる日本人は、彼に興味があるのではなく、英語に興味があるのだ。
だったら英会話スクール行けよ。


って投稿。おもしろかったので思わず記事の写メを撮ってしまった。


フレッド・ブラッシーという悪役レスラーが母親に
「普段の優しいおまえとリング上の残虐なおまえ、どっちが本当のおまえなの?」と訊かれて、
「どちらも本当の私ではない」と答えたそうな。




中田英寿はかわいそうな子だから自分さがしの旅に出ちゃったけど、ある程度経験を積んだ人間なら、ほんとうの自分なんて存在しない、というよりそんなもの要らないと思ってるんじゃないかな。
様々な経験を通じて、さまざまな「自分」を獲得して、それを状況に応じて使い分けられたほうが有利だとわかっているから。

職場では「勤勉な自分」
親の前では「わがままな自分」
恋人の前では「かっこいい自分、かわいい自分」
わが子の前では「頼もしい自分」
態度の悪い店員の前では「怒りっぽい自分」を演じる、といったぐあいに使い分けるほうが断然生きやすい。

外国に行ったときも、
親切そうな人に道を尋ねるときは「この国に不慣れな外国人」を演じたほうがいいし、
治安の悪い地域では「旅慣れている旅行者、もしくは現地人」を演じたほうがいい。

そうやって持てる武器の数を増やしていく、状況にあったふさわしい武器を使えるようになるってことが人間としての成長だと思う。


英語で話しかけられるフィンランド人が嫌な思いをしたのも、
悪役レスラーが母親に対して冷たい返事をしたのも、
自分が使う武器を強制されたことから生じた怒りによるものだと思う。



障害者の芸人が自身の障害で笑いをとるのは、ナイフ1本で拳銃やマシンガンやロケットランチャーと闘わなくちゃならないランボーと同じで、危険極まりない行為だ。
ナイフばっかり使っているうちに他の武器の使い方を忘れてしまう。
ナイフがどんどん錆びついてきても、誰も他の武器を持たせてくれない。
「あんたにはナイフがあるでしょ」と言われてしまう。
もうナイフが体の一部、いや全部になってしまっている。

考えてみてほしい。
ナイフだけで99人の敵を倒してきた人間が、100人目の敵をロープで絞殺しようと思うだろうか?


障害があるってのは笑いをとる上でとんでもない武器になるかもしれないけど、だからこそ最後の最後まで使うべきではないと思う。
「いざというときには俺にはこれがあるんだ」って懐の奧深くに忍ばせておく。
いよいよどうしようもなくなったときに、障害を使って笑いをとる。
いつ武器を出してくるのかわからない敵の方が、ナイフをふりかざしている相手よりもよっぽど恐ろしいと思うよ。


(※ 『ランボー』シリーズはまったく観たことがありません)
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by uso8000000 | 2010-12-11 16:48 | 徒然

徒然読

【PISA】
国際学習到達度調査(PISA=Program for International Student Assessment)の結果で日本の順位が上がったとか騒いでるけど、この調査の意義なんてあるのか。

まとまった文章を読んで、その後の問いに答えるという問題。

だけどそれぞれ異なった言語を使っている国の間で比較して、読解力に優劣をつけることなんかできないんじゃないの。
それぞれの言語には向き不向きがある(論理的思考に向いている言語、詩歌が得意な言語など)のに。

文章の意味が理解できないことにも、
・読解力が無い
・文章中に出てくる単語を知らない
・文字が読めない
など、いろんな理由がある。
「文字が読めない」という理由は英語圏の学生ではまずありえないから、漢字圏の国は不利だ。
逆に、漢字では単語を知らなくても意味を推測しやすい。

そもそも文化が違えば、同じ文章から読み取る意味も変わってくると思うけどな。
「日本と中国が戦争をした。双方とも多くの人が死んだ。二度とこんなことを繰り返してはならない」という文章から、
「絶対に戦争をしてはならない」というメッセージを受け取る国もあれば、
「二度と負けてはならない」というメッセージを受け取る国もあるのだ。


【斎藤佑樹と菅野智之】
ハンカチ王子こと斎藤裕紀が北海道日本ハムの入団会見をおこなっていた。
札幌ドームを借り切っての異例の会見。

「目標とするピッチャーは?」という問いには、
「ダルビッシュさんです」と、先輩を立てる優等生的回答。

「対戦したいバッターは誰ですか?」と訊かれて、
「打率の低いバッターです」
 おお、そんなユーモアもあるのか。
 あんまり好きじゃなかったんだけど、ちょっと見直した。

 でもプロで活躍できるとは思えない。
 それより全日本大学選手権で早稲田に負けた東海大の菅野智之くんのほうがすごい。

 斎藤をとりあげた番組で観たけど、斎藤より菅野に釘付けになってしまった。
 コンスタントに150kmを超えてくるし、球質も重そうだし、変化球もいい。気持ちも強そうだ。
 3年生らしいから、来年のドラフト候補。あれはきっとプロでもすぐ活躍できるぞ。菅野智之、要チェック。


【悪いのは誰?】
この記事がおもしろかった。

  電車内で乗客Aが電話をする
→ 乗客Bが注意する 
→ AとBが口論になる 
→ 乗客Cが非常停止ボタンを押す 
→ 電車が停止。ダイヤが乱れ、多くの乗客に影響が出る。

悪いのはA、B、Cのうち誰? という議論。



AとBの諍いの程度がわからない(軽い言い争いだったのか、死人が出かねない喧嘩だったのか)が、紹介されている意見はおもしろかった。

リンク先では管理人の意思が入っている(一部の書き込みだけを抜粋してる、コメントの並び順を変えている)のが残念。
こういうのは生のまま出してくれたほうが公正でおもしろいのになあ。


「Cが悪い」派が多いみたいだけど、
「Cに損害賠償請求をしたら、本当に危ない事態に陥ったときに非常停止ボタンを押すことをためらってしまう」という意見も。
なるほど。これはいい意見。
「悪い」≠「裁かなくてはならない」ってのは大人の意見だね。良くも悪くも。


「Aが電話をしなければCがボタンを押すこともなかったのだからAが悪い」って意見もけっこう見られる。
すべてを因果関係で説明しようとするのは子どもの意見だね。良くも悪くも。
それを言っちゃうと、Aを産んだAの親が悪いとかいうことになっちゃうんだよねえ。


ぼくの考えとしては、

(AとBの口論が、乗客の安全に影響を及ぼさないレベルだったと仮定すると)
まず、Bには非がない。

Aは悪い。ルールを破ったのだから、罰せられてもいい。
ただし電車が停まったことの責任までAに求めるべきではない。
Aには電話をすることで電車が停まることまでは予測できなかった。

ではCは?
悪意があって非常停止ボタンを押したのなら損害賠償責任を負うだろうが、悪意で押したのだとは考えにくい。
すぐ隣で大人が喧嘩をしていたらけっこう怖いものである。身に危険が及ぶかもしれない、あるいは誰かが怪我をするかもしれないと考えても不思議ではない。
そういうときに「危険な事態が発生したら押して下さい」というボタンがあれば、押すのもごくごく自然なことだ。
というわけでCにも責はない。
一人の身の安全を守るために多数の人間の時間を使うことは罪ではない。

JRももちろん悪くない。
脱線事故などが発生したときにダイヤを守ることよりも乗客の安全を守れと言うのは、何より世間(JRの乗客)である。

つまり誰も悪くない。
強いて言うなら、「電車は遅れない。遅れてはならない」という認識こそが誤っているのだ。

 


ハーバード大のマイケル・サンデルさんのとこでぜひ話し合ってもらいたい議題だ。
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by uso8000000 | 2010-12-09 20:14 | 徒然

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